桂ひな太郎

成年後見落語との出会い

始まりは群馬県でした・・・

平成16年12月、成年後見センター・リーガルサポート群馬支部の司法書士の先生より、前橋市でリーガルサポート群馬支部五周年記念事業市民公開講座で成年後見制度を落語家の立場で考える(何も知らない人間がどう理解するか)の役として出演依頼が有りました。※知らなくても良いなら得意中の得意と喜んで出演致しました♪
出席者は私の他リーガルサポート所属の司法書士の先生方と筑波大学大学院教授の新井誠先生(日本の成年後見制度の第一人者です)この皆さんからレクチャーを受けこれからの高齢化社会での成年後見制度の必要性を認識しました。

大勢の皆さんにご来場いただきました。

これで終わりの筈だったのに・・・

平成17年、群馬県前橋市で、NHKハートフォーラム「老いても自分らしくあるために」~成年後見とは~と題する講演会を催すので、成年後見制度を題材にした新作落語を作って口演して下さいと依頼が有りまして!古典落語しかやった事の無い私が新作創りに取り組む事になりました。
幸いな事に、リーガル所属の石川鐵雄先生が落語好きで成年後見を題材に取り入れた台本を作って下さったので、これをベースに後見落語「後見爺さん」が出来上がりました。

ところが・・・?!

新作落語というのは出来立ては思う様にはいかない物です。笑いが全くと言っていい程取れませんでした・・・何回も繰り返す内に会場の皆さんに楽しみながら聞いて頂ける様になりました。最初の頃に我慢して頂いた皆様に心より感謝を申し上げます。現在は自分自身も楽しみながらやらせて頂いてます♪♪♪

後見落語マクラから「後見爺さん」あらすじ

ひな太郎の自己紹介から始まります、その流れから今年は年男(辰年生まれ)
還暦になり身体の衰えが著しい 目・耳・涙もろいなどの具体例を語ります、
その中でも脳みその衰えから忘れ物が多くなり大失敗する実際に起きた話。
自転車でスーパーに買い物に行き特売品を一生懸命買い込む事に夢中になり、
両手に特売品を大量に持ったまま自転車で来た事を忘れて家に帰ってしまう。
翌日 自転車を使おうとすると庭に置いてある筈なのに消えている、
これは盗まれたかと勘違いをして近所の交番に盗難届を出してしまう失敗談に発展していきます。
この事件から自分の任意後見が必要と感じて後見ノートを始める(法定後見との違いを説明)

●私の場合として家族が居ないので第三者後見を選ぶケースになるが、一般的には子供さんや血縁の者に後見人を希望するケースが多い事、その場合の問題点などを落語家の目線から少し大袈裟に表現します
・必要ないと思われればご指摘下さい

ここから後見爺さんの始まりです

昔から十人よれば気は十色なんてぇ事を申しまして、いろんな方がおりますが、中にはやたらにそそっかしい人が居りまして、 今日の主人公は近所の人から呑み込み久太とあだ名される慌て者の爺さんです。
ある日甥っ子のキー坊が相談が有ると言って訪ねて来ました、早呑み込みの爺さんは勝手にいろんな勘違いをするのでキー坊は困り果てます。
ようやく母親(爺さんの実の妹)が認知症になった事、羽毛布団を50万円で買わされた事、
その他高額な化粧品着物健康食品等など、有りとあらゆる物を悪徳業者が売りに来る事、
タクシー運転手が仕事のキー坊は出勤前に、母親に自分が留守の時に悪い奴らが騙しにくるから何も買うなと口を酸っぱくして言うのですが、その日帰宅すると母親は「悪徳業者に騙されない方法」と言うビデオセットを10万円で買わされていた事、 どうすれば良いのか相談された爺さんは近所の弁護士 橋下ワタル先生に相談する事にしました。

●弁護士の名前はその都度話題の人物などを使用しますが今回は大阪市長さん風の名前を使います。
この橋下先生は仕事よりも趣味のそば打ちに生き甲斐を感じている大変な変わり者なのでした。
山盛りに出された蕎麦を二人は一生懸命食べて、やっとの思いで認知症の母親の相談をすると、成年後見制度を利用すれば何も心配要らない大丈夫ですよと言われひと安心、ところがこの後思いもよらない爺さんの秘密がこの落語のオチになりますが、それは見てのお楽しみ!?